事務所草子

かかる人こそは世におはしましけれと、ジャニーズのことをかきつくるなり。

20160325 さよならさよなら桜の仲間よ

10ksを買いました。これを聴いていると、ミドルティーンの少女だった頃の私の記憶が少しずつ紐解かれていって、感情がごちゃ混ぜになる。



私はアイドルにも1人の人間として幸せになってほしい。


この思いはぶれない。ぶれないけど、まさかすぎて。
昨年の冬。激震の2文字じゃ到底表しきれないような、そんな決意が彼の口から発表された。
喋ってる内容が意味を成さない、頭に入らなかった。

田口淳之介KAT-TUNを辞める。

タチの悪い冗談だと思い込みたかった。
飲んで食ってよう寝れば次の日には神様が「ごめんごめん、ちょっとイタズラしちゃった」なんて微笑んで時計の針と運命の針を“あるべき場所”に進めてくれるんじゃないかと頭のオカシイ考えに本気で縋ろうとした。
けど、いくら現実逃避の妄想を頑張ったってこれは現実で、時計の針も運命の針も決して戻らないし、彼はもう一度あの日に戻るとしても同じ路を選ぶんだろうし、だったら受け入れるしかないわけで。


いつ辞めるかわからない不安定な立場のJr.と違ってデビュー組は大丈夫って思い込んでた。辞めた人たちもいたけども、正直、何となく雰囲気を感じたり兆候があったりしたもの。
そうじゃないってわかった出来事だった。
会いに行ける時に好きな人に会いに行って「大好きだよ」って伝えなきゃいけないんだと痛感した。クソDDと言われようがなんだろうが気にしてられない。今伝えなきゃ次は無いかもしれないんだから。


パリピポの4日後に入ったquarterで見た田口くんの涙。
10年目にドームに帰ってきたことに感極まっちゃったのかな?グループ大好きなのねー、なんてのほほんとしながらあの時はもらい泣きしそうになってた。あれ、そういえば中丸くんが慰めてたなんていうレポも見たっけ。嫌な予感がしたというレポもたくさん見たっけ。あれあれあれ。やっぱりそうだったのかな。みんなの1万字インタを読んでる限りではそうでもない様子だったけど何かしらは感じとったんでしょうか。そんなことは私には知る由もない。
でもなんでだろうね、思い出すのは泣いてる田口くんじゃなくてキラキラをまといながらニッコリ笑ってくれた田口くんなの。


エイトを好きだった時、KAT-TUNを勝手にライバル視してた。「推されやがって…!くっそーー!でもめちゃくちゃかっこいいじゃないか…」みたいな、そんな、訳のわからない、素直になれない“好き”を抱いていた。
色々なことがあって、その度に「がんばろう」と誓い合うKAT-TUNのメンバーを目にしてきた。翔くんの夜会に来て、4人になったことを明るく話すメンバーを見た。素直な“好き”を抱いた。
本命の方たちからしたらちっぽけなものだと思うけど、それでも好きなんだよ。
タメ旅で笑いながら、ちょっぴり寒いギャグ飛ばしてるのが好きなんだよ。
グラビアをめくるたびに、めくらなくったってその笑顔に会えたのに。胸の中でだけ時が止まってしまう。誰がこの時計の針を進めてくれるっていうの?


「アイドルで負った傷はアイドルでしか癒せない」という言葉はその通りだと思う。それでも癒しきれない傷だってあって、これはきっとずっとかさぶたのまま。
田口くんを責める気には決してなれない。彼には彼の人生がある。仲間から見ても「思い詰めていた」彼の決断は彼にとって最良だったんだと思う。
だけど、だからこそ好きな人は今見に行って、ありったけの「好きだよ」をちゃんと伝えるようにしていきたい。ファンレとかそんなそんな~とか思ってたけど、言葉にしなきゃ何も伝わらないんだ。



今もMステで田口くんが笑っていてくれるのが嬉しくて、この4人で映るのは最後だと思うとやっぱり寂しい。

好きだから泣きながら笑うよ。信じるキミがついたウソならそっと心にしまうから。
だから、幸せになってくれなきゃ困るよ田口くん。あなたはいつまでもアイドルよ。みんな大好きだよ。